シマニテ・ログ 【タビノタヨリ】LETTERS 03
花と海をめぐる旅
あたたかな日差しとともに、心揺さぶられる瞬間がおとずれる
シマニテがお贈りする【花と海をめぐる旅】は伊豆の下田からスタートします
はじまりの予感

まだ空が冬の名残を抱くころ
伊豆の空は 静かに光を集めている・・・

ひと足早い一筆箋
川のほとり ほころぶように咲く河津桜
それは春が そっとこの地に触れたしるし

花と想いをつなぐ道
ところ変わって潮が香るまち、伊豆稲取
ぬくもりある空間に揺れるのは
色とりどりの雛のつるし飾り
一針一針に 祈りと時間を縫い込んだ
小さな命たちの行列
子どもの健やかな成長を願う
想いの一つひとつが
一筋ごとに繋がれて
それぞれが小さく頷くように きらめきながら
未来へのやさしい物語を紡いでいる
伊豆稲取で出会う、もう一つの春のしるしです

海を渡ろう
道をさらに進みゆき 大室山へ
大地の頂きをかみしめながら ゆっくりと辿れば
いつしか山の稜線は道しるべとなって
私たちをふたたび
別の世界へと導いてくれる

視線の先には 変わらず広がる海
すべてを受け止めるように
ただ 青く呼吸している

― 海を渡ろう
船が白い航跡を引くころ
水平線の向こうに
島がひとつ 姿をあらわす

大地の営みとともに
導かれるままに きらめく海を船で渡れば
そこに浮かぶのは 情熱の記憶をいだく島

深き鼓動みなぎる地に 椿はただ凛として咲く
潮騒と椿
風と人の足音

それは 時を重ねてきた島の誇り
人と自然が 共に寄り添い合いながら
強くうつくしく生きる証

桜が告げるのは はじまりの詩
椿が語るのは 重なりゆく日々
花と海にいざなわれ わたしたちは
春という名の境界線を
いま静かに 超えていくのです




